*6月のツーリング特別編*

6月21〜23日・東北へ行って来ました

震災以降、行きたいと思いつつ中々行けなかった東北。
ニャンコも落ち着いたので、ようやく行く事が出来ました。

コースは岩手・遠野〜釜石〜宮城・石巻〜松島〜福島・南相馬〜いわき〜小名浜〜埼玉
宿泊は石巻と小名浜です。
今回は震災後の太平洋側の様子と、常磐炭鉱の産業遺産を見るという2つの目的で行ってきました。



大雑把な地図ですが(^^;

朝6時半に出発
東北道は渋滞は無いものの、土曜日なのでどこのSAも混んでます

古いSAは動線が悪く、駐輪場に入れなかったり出にくかったり(−−;


菅生PAのフードコートで、十割蕎麦と桜えびのかきあげ680円を食べる

時間は10時半だけど、早い昼ご飯って事で
もうすぐ仙台

昔オフ車で来た時は遠かったけど、意外とあっけないな〜


ここから更に140km程北上し、北上江釣子ICで高速を降りて遠野方面へ
途中、ほとんどの車が新しく出来たインターを曲がって行きました
??と思っったけど、その理由は後で分かる事に・・・


←走っていたら、ナビの向こう側に薄い羽が見え隠れ
大きなトンボがいました
○○ヤンマの類でしょうか?

スクリーンで風が避けられていたため無傷でしたが、しばらく動けなかったので、近くの草むらに放してやりました
皆が高速へ曲がって行ったのはこのせいだったか〜

この先の田瀬大橋が、工事で通行止めとの事(++)
それならばと、田瀬湖をぐるっと回る事に

田瀬ダム
管理事務所があったので、ダムカードでも貰おうと思ったら、生憎の不在
わざわざ呼び出すほどでもないけど、貰えないとなると残念

左の方から時計回りにほぼ一周
みやもり駅近くの「めがね橋」に行きたかったので、どのみち高速に乗ってはダメでした



単線の線路っていいな♪


実は道を間違えて、めがね橋と反対方向に行きかけた時に撮ったもの(^^;
気を取り直してUターン

あった!これが「めがね橋」



岩手軽便鉄道(現JR釜石線)の線路

昼間は2時間に1本くらいしか運転してないので、電車が走る所は滅多に見られそうにありません
隣にある「道の駅みやもり」から

夜間はライトアップもしてるそうな
←クリックすると大きくなります

左下に書いてある「奇体な石」も気になる・・

時間が無いので行きませんでしたが
「恋人の聖地」
ベンチと看板しかないけど


時間は午後2時
本当は浄土ヶ浜で青の洞窟を見るさっぱ船に乗るつもりだったけど、間に合いそうにないので釜石から南下する事に
釜石に出てR45号を海岸沿いに南下
今日の宿は石巻なので、ここからでも3〜4時間はかかりそう
走りながら海岸線の状況を見ます

小腹が減ったので、道の駅さんりくで「わかめかぶラーメン」550円を

めかぶがたっぷり入ってます
麺が緑色なのはワカメかな?

震災から3年
今は静かだけど、津波が来た時はここも酷い状況だったんでしょうね

走っていると「ここから 過去の津波浸水区間」という看板が何度も出てきました

海に面してなくても土地が低い所は津波が来たようです

「ここまで」という看板もあり、その前後の建物は明暗が分かれたんだな〜と思いました
土台だけ残った住居跡

その奥には防潮堤が作られようとしています

草が生い茂り、点字ブロックも消え、人々が暮らしていた記憶も忘れ去られそうです
さすがに滅茶苦茶になった建物はもう無く、海岸線はあちこちで復旧された箇所が見られました

今回はあまり下調べをする時間が無かったので、テレビで報道された場所へはわざわざ行きませんでした

走っていて目に入ったものを、自分で感じ取ればいいかなと思って

海沿いの道の駅「「大谷海岸」に立ち寄り、トイレの脇にいたニャンコを追いかけたら、脇に祭壇がありました

そしてその横には電車のホームも

気仙沼線・大谷海岸駅だったようです

電車が走ってた時は、海が間近に感じられる素敵な場所だったんでしょうね
線路は途中で途切れ、向こうには土嚢が積まれています

作っているのか、津波にさらわれたのか??

薄暗くなってきて、あまりよく見えず・・・
道の駅さんりくから「大船渡三陸道路」に入りましたが、地図やナビに載ってなかったので、どこまで行っていいのか悩みました。
無料なのかもハッキリ分からなかったし。

三陸自動車道も、南三陸町の登米東和ICから東松島市の鳴瀬奥松島ICが無料だったようです。
海岸線は意外と時間が掛かるから、高速は便利ですね。

今回持って行った地図は2003年版のツーリングマップル東北と、前日に買ったライトマップル東北だったので、違いが大きかったです。

8時過ぎに石巻にあるTAMAホテルに到着

1階が美容室とダイニングバーになっていて、ホテルは2階部分です
受付は1階にありますが、管理人さんは別棟にいるみたいで、到着してから電話で呼びました
「空いてたから、ちょっと広い部屋にしておきました」と言われた通り、ダブルサイズかと思われるようなベッドが(^^;

これで寝相が悪くても大丈夫

岩盤浴着のような作務衣も楽でした
夕飯は遅くなって面倒だったのと、夕方ラーメンを食べたのでコンビニで済ませちゃいました

                             2日目  

翌日は食堂を探しましたが見当たらず。
外に出たら隣の建物がそうみたいでした。
昨日聞いておけば良かったな〜

半セルフでご飯と味噌汁をよそっていたら、奥からニャンコとご主人が。
看板猫のタマちゃんは昨年亡くなってしまったそうですが、春に野良子猫を数匹貰い受けたそうです。
ご主人はバイクにも乗っていて、震災時の話なんかを伺う事が出来ました。

ホテルは海から離れているけど、川を遡った津波で家の前は30cmくらい、駅前は1.3mくらい浸水した。
裏山に上ったら火災がおこり、逃げ場に困った。
避難所では1丁の豆腐を6人で分けあった。
炊き出しをしてたら海の方から泥だらけの人が歩いてきた。
などなど。。

よそから見ると元の生活が戻ってきたように見えますが、相続の関係で駅前の開発が進まなかったり、建築費が1.5倍になったりして、復興は遅れているそうです。

石巻から松島へ
向こうは海で、松島基地のある方向です



よく見ると松林のようだけど、随分まばら
奥松島へ
大浜海岸

ここから隣の月浜に行ったら、仮設住宅がありました

仮設住宅はあちこちで見かけたけど、津波にあっても同じ場所、しかもまた海のすぐそばに住みたいものなのかな〜
壮観
元々は大高森登山口のようですが、「一時避難場所」の看板がありました

でもここを、お年寄りが登るのは大変そう

山頂まで15分と書いてあったので、徒歩3分の階段の上まで(^^;
近くから奥松島の遊覧船も出てるようです



分かりにくいけど、壊れたままの建物

昨日の陸前高田や南三陸は、更地にして大規模工事をしてましたが、この辺はあまり進んでないようです

特に野蒜駅周辺は、空家があったり橋も曲がったままでした

あちこちで、このようなホタテの貝殻が山積みされてるのを見ました

牡蠣小屋なんてのもあったけど、何せ魚介類が苦手なので(^^;

有名な松島は観光客が沢山いて大渋滞
奥松島とは別世界のようでした
仙台市内をかすめR4号を南下
ついに雨が本降りに
今日は南へ行くほど天気が悪く、関東は雨予報
(まだ帰らないけど)

亘理町のラーメン三昧で、あごだしラーメンとチャーハンのセットを
「あご」とはトビウオの事だそうです
R6号で南相馬市へ
目的は道の駅・南相馬の凍天(しみてん)

これは凍み餅が入ったドーナツで、福島県の名物なんです
前に楽天でお取り寄せしたこともあったけど、この店は南相馬にあったのか〜


本日は小名浜に泊まるので、ここから真っ直ぐ南下したいところですが、南は福島第一原発があるので、大きく迂回しないといけません
ニュースで何度も聞いた飯館村の名前

家はあるのに人気が無いのは異様な感じがします

ビニールシートに覆われた黒い土嚢のような物は除染物質なのでしょうか・・
道の駅・東和のジェラートは、種類が沢山あって迷います
桑の実にしてみました

木苺みたい
あぶくま洞の近くから、K41号・夏井川渓谷へ

道路のすぐ脇に磐越東線の線路があります
トンネル近い(^▽^)
雰囲気ありますね〜

飛騨市・旧神岡鉄道跡のトロッコ自転車を思い出します
こんな建造物もあったけど、線路ではなさそうです
渓谷には滝もありました


線路、トンネル、石の建造物、滝と好きなものばかり

止まってばかりで中々進みません(^^;
本日のお宿、小名浜グリーンホテル
昨日より古くて狭いのは仕方ない。。

目の前に居酒屋があったけど、一人だし飲まないので近くのガストへ

お店調べておくんだったな〜
  3日目

今日はいわき湯元駅近くにある「いわき市石炭・化石館ほるる」に行く予定ですが、時間が早いので小名浜港から三崎公園を回ってみました

マリンタワーも開館前
高台にあるので、見晴らしがいいです

今日は天気も良さそうだし暑くなりそう
開館20分前に着いてしまった

駐車場にはSLが展示されてたり、恐竜の像があったりして、日付入りで記念撮影出来ます
坑夫の像

入場料はJAFカード提示で1割引の580円

入口には無料のロッカーもありました
1階は化石が展示されています

本物なのかな〜物凄く大きくてダイナミックです
パウサウロロフスの化石と、ヒプセロサウルスの卵

舌噛みそう。。

2階の標本展示室から模擬坑道へ行く前に、一旦外へ出ます
六抗園



実はこの写真を見て、ここに来ようと思ったんです

今は数メートルで閉鎖されていますが、当時はトロッコに乗って地下深くまで潜っていったんでしょうね


←クリック
昭和天皇がここから入坑して、従業員を激励されたとか
模擬坑道へ向かうエレベーターには、当時の状況が再現されてて、自分が抗夫になったような気がしました

昔は手作業で、しかも女性も力仕事をしていたんですね
段々と機械化されて行く様子が分かります
遠目に見ると本物みたいでちょっと怖い

過酷な作業だったんだなと改めて思いました

あまり知らなかったこと
石炭は過去の物で、主にSLを走らせるために使われていたんだと思っていました





当時の生活の様子を再現した生活館

こういうの好き♪

前にお台場にあった船の科学館を思い出します
内郷地区へ移動して、みろく沢資料館へ

ここは個人でやってる資料館のようです

以前はこの場所で石炭が採掘されたんだとか
館長さんはお歳のようで、迎えにきた人の車に乗ってどこかへ出かけて行きました

中を勝手に見させてもらいます
入館は無料です
外には坑道入口が
中は塞がれていますが、石炭層が見えました
駐車場入口にいたワンちゃん

ベロが出てる?と思ったら、下唇に腫瘍のような物が出来てました(>_<)
血も出て痛そうだけど、高齢のようだし手術も難しいかな〜
でも太っていたので、痛くても我慢して食べちゃうんでしょうね

何だかずーっと気になって、見学した事とか色々忘れてしまいそうでした
詳しい地図を持って行かなかったので、イマイチ見所が分からず
ちなみに参考にしたのはこちらのページ
いわきヘリテージ・ツーリズム協議会

時間も押してきたので、炭坑住宅だけ見て行こうと、それらしい所に停車
昭和の下町という感じです

でも後で調べたら、ここはツーリズムマップに載ってる所ではありませんでした(^^;
いわきから北茨城市へ

五浦の六角堂に行ってみたけど、休みでした(知ってたけど)

国道沿いにある和風れすとらん松野屋で、唯一食べられそうな穴子天丼800円を注文

野菜の天ぷらもあり、何とか完食
高萩市からR461号で常陸太田市へ

道の駅さとみでジャケットを脱いだら、カナブンがくっついてました
今回は虫に縁があるな〜
ソフトクリーム、ツーリングマップルに載ってたけど普通でした


K61号で常陸大宮から笠間へ
遅いトラックが一台いると、ノロノロでイライラ

R50号に出たら渋滞もしてたので、さらにイライラ・・


佐野から高速に乗ろうと思ってたけどそこまで持たず、R4号に入って道の駅まくらがの里で休憩
(3週間前にも来た)

クールダウンしたつもりでしたが、加須や鴻巣で渋滞&迷子になり、家の近くまで来て何でだー!!と、ヘルメットの中でぶーぶー言いながら帰りました。
疲れるとダメね(^^;

今回はニュースで聞いた地名の所を沢山通りました
位置関係も今ひとつ分かってなかったし、実際に走ってみて感じるものも多かったです。

原発問題も収まらず復興も遅れていますが、人間の力ってやっぱり凄い。
もちろん自然の力にはかなわないけど、きっといつか元のような暮らしが戻って来ると信じています。


走行距離744km+306km+270km=1320km


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